令和御造営 大神山神社奥宮社殿修繕事業
ご造営の経緯
大神山神社奥宮は、大己貴命(大国主神)を御祭神としてお祀りし、大山(だいせん)を神体山とする山岳信仰の古社であります。
大神山とは大山の古い呼び名であり、奈良時代七百十三年の元明天皇による官命により編纂された出雲国風土記には、大山は大神岳として記されており、それ以前から大山は神のおはします山として崇敬されていたことを伝えています。言い伝えによると社殿が出来たのは崇神天皇~応神天皇の頃とも言われ、優美な裾野を持つ大山が古より人々の信仰を集めていたことを物語っています。
大神山神社奥宮は大山信仰の中心であり、日本最大級の権現造のその社殿は、壮大な建物や絢爛とした内部装飾により地方においては希に見る規模であります。 近年老若男女を問わず、社寺への参拝・崇敬が見直されている折り、信仰のみならず観光の面においても山陰地方の大きな財産と言えるでしょう。
しかし大神山神社奥宮が鎮座する大山は、非常に気候風土が厳しい土地であり、冬期には数メートルにも達する積雪や四季を問わない強風により、前回の遷宮より二十余年経過した屋根はすでに損傷が激しく、長くは維持に耐えられない状況にあります。国指定の重要文化財である奥宮と下山神社は、国や鳥取県、大山町からの助成もお願いしておりますが、自己負担分また社殿内部及び境内外の修復には多額の資金が必要となります。ここに大神山神社奥宮造営奉賛会を設立して社殿・境内の修復を期し、併せて広く各位の御浄財を仰ぎ、先人の思いが詰まった由緒ある文化財を後世に伝えたいと願う次第であります。
事業の概要
一、社殿屋根葺替え工事(奥宮・下山神社) および 内部装飾補修・社殿老朽破損箇所修繕
一、境内及び石垣修繕
一、御遷宮に伴う諸祭儀・奉祝行事
一、防災設備更新 消火栓・放水銃及びエンジンポンプの修理
造営工事の計画
遷宮奉賛会の設立 平成29年7月1日
工 事 期 間 令和3年春~8年秋(予定)
石垣修理 令和3年5月~令和3年10月
奥 宮 令和4年5月~令和6年9月
下山神社 令和7年5月~令和7年10月(予定)
防災設備 令和8年5月~令和8年10月(予定)
造営に伴う祭祀
令和4年5月24日 奥宮仮殿遷座祭
令和6年10月13日 奥宮本殿遷座祭 並 下山神社仮殿遷座祭
令和6年10月14日 奥宮本殿遷座奉祝祭
令和7年秋ごろ 下山神社本殿遷座祭(予定)
ご造営GALLERY
ご造営に関する写真です
ぜひご覧下さい
- 大神山神社奥宮仮殿遷座祭
- 令和4年度工事
- 令和5年度工事
- 令和6年度工事
- 大神山神社奥宮本殿遷座祭並下山神社仮殿遷座祭
- 大神山神社奥宮本殿遷座奉祝祭